読みやすい洋書を選ぶ

最初は

英語で読書をしようと思ったときに困るのが、どんな本を選んだらいいのかということだ。

普通の日本人は洋書なんて買ったことがないはず。
何を基準に選んだら良いのか全くわからないわけだから迷うのは当然だ。

そこでこのページでは、最初の洋書はどのように選んだら良いかというテーマで書いてみたいと思う。

洋書の難しさ

まず最初に書いておきたいのが、ある程度の英語力がないと
ネイティブが読むような本は難しいと言う点。
子供向けの本でも、相当難しいと思われる。

例えば、ネイティブの子供は生まれたときから英語に接している。
読むのも英語、聞くのも英語、考えるのも英語という状態だ。
そんな状態が、8歳の子なら8年間、10歳の子なら10年間続いているわけで、
となると当然、英語力はかなりのもの。
なので、子供向けの本なら簡単に読めそうだという考えはこの段階で捨てておこう。

子供向けの洋書を読むのにどの程度の力が必要かという目安
になるページがあるので紹介しよう。

洋版という洋書の輸入などのビジネスをしている会社があるのだが、
そこのウェブサイトにTOEICのスコア別のお薦め書籍が紹介されている。
そこでは、「入門レベル」・「470点レベル」・「600点レベル」・「730点レベル」の
4つのカテゴリーに分けて本が紹介されている。
入門レベルというのがどの程度をさすのかわからないので、
470点レベルで紹介されている本をちょっと見てみよう。

このカテゴリで紹介されているのは子供向けの本が中心なのがわかるはず。
おなじみの「チャーリーとチョコレート工場」とか「シャーロットのおくりもの」などが紹介されている。
おそらく、ネイティブの10歳前後の子供が読む本だろう。

ちなみに、470点と言うのがどの程度のレベルかと言うと、
大卒の新入社員のレベルだそうだ。
しかも、新入社員にわざわざTOEICを受けさせるのだから、
それなりのレベルの会社の新入社員の平均点だと思っていいだろう。

さらに残念なことに、470点レベルとされている本を、実際に470点とった人が
すらすら読めるかというと、ちょっと難しいような気がする。
個人的には、このリストの470点レベルというのは『470点あれば、
何とか読めるんじゃないか』と言う意味なのではないかと思われる。
本を売る側の事情もちょっとあるのかなぁと勘ぐってしまう。

ということで、現時点で結構な英語力がないと、子供向けの本でもちょっと難しい。

学習者向けにお勧めの本

ということで、TOEICで500点以上取れる人は別にして、そんなに自身がない方は
もっと易しいところから始める必要がある。

具体的に言うと、外国語として英語を学習する方向けに、
使用している語彙を限った形で書かれている本がある。

グレード・リーダーという名称が一般的だろうか。

そういった本から始めていくといいだろう。
本を選ぶのに、伊藤サムと言う方のサイトが参考になる。
このサイトはお薦めなので、英語が出来る方もぜひご覧に。

ある程度英語が出来る人でも、普段から長い英文を読みなれていない人は、
上記の英語学習者向けの書籍から始めた方がいいかもしれない。
長い文章に慣れた段階で、ネイティブ向けの洋書に移った方が結果的に近道かも。

ただ、グレード・リーダーは文字数の割りに価格が高いので、
たくさん読もうとするとちょっとお金がかかるのが難点。
一冊の本を繰り返し読むなどして、工夫していこう。
一部の図書館では、これらの本が置かれているという話も聞いたことがある。

それと、先ほどのTOEICのスコア別のお薦め書籍の右側にあるラダーシリーズというのも、
使用している語彙を制限してある本となっている。
このシリーズは他のものに比べて、ちょっとレベルが高めだったかと思う。

自身があまりない人は

普段から英文を見て、じっくり考えないと英文の意味がつかめないという方は、
英語を読むための基本的な文法が身についていない可能性がある。
そんな方は、英語の読書を始める前に「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な
英語の本」という本を読むことを薦めよう。
この本をしっかり理解すると、左から右に英語を読むと意味が取れるようになる。
(英語を英語の語順のまま理解できる)
単語を弄り回して無理やり理解しているという人は一度読んでみて。

現時点で、ある程度の英語力がある人

さて、現時点である程度の英語力がある方は、実際の洋書に挑戦してみよう。
上で紹介した洋版のリストは選ぶときの参考になるはず。
ただ先ほども書いたとおり、このリストの○○点レベルというのは、
その点数の人なら何とか読めるというレベルとなっているので、
自分のスコアよりやさしめの本を選ぶ方がいいだろう。
また、このブログの中でもお薦めの書籍を紹介していこうと思う。
でも、私自身も洋版のリストから選んでいるものも多いので、かなり重複もある。
このリストとは違った視点で書けると思うので、多少のお役に立つのではないかと思う。

実際に選んでみる

実際に書店に行って購入する人向けに、どうやってチェックするのか具体的にご紹介を。
これは、通常の洋書でも学習者向けのグレードリーダーでも大体同じ。

面白そうな本を見つけたら、実際に読んでみて、辞書無しで読めるかをチェックしてみよう。

英語の本であろうと、読書である以上は、知らない単語が出てくるたびに
調べるというのは良くない。辞書を引かないと読めないような本を選んでしまうと、
辞書を引くたびに話の流れが中断されてしまうことになる。これだと読書としての
面白みはかなり減ってしまう。
また、辞書を引きながら本を読むのは大変時間がかかるので、
最後まで読む前に挫折…なんてこともありそうだ。

このような理由で、辞書無しでも話が通じる程度の本を選ぶのが望ましい。

また、わからない単語は多くないけど、内容が良くわからないという場合でも、その本も避けておこう。
おそらく、その本はあなたにとってまだちょっと早いのだと思われる。

本のチェックをするときに、本の最初から読むのではなく、本の真ん中あたりを読むことをお薦めする。
小説の場合、本の書き出しは凝った表現が使われていることが多いためだ。
その本の全体的なレベルに比べて、使われている単語や表現がちょっと難しくなっている事が多い。

もう一つお薦めなのが、日本語訳を既に読んでいる本を選ぶという方法だ。
あるいは、日本語訳も一緒に購入して予め読むという方法でもいいと思う。
ストーリーを知ってから英語で読むという方法は、洋書を読むときに大きな助けになる。
この方法をとれば、ちょっとむずかしめの本でも読むことが可能だ。
同じ話を2回読むなんてつまらないという人もいるだろうから、無理にはお薦めしないが。

単語の数に関して

実は、「未知の単語がどの程度の割合なら、その単語を推測できるか」という研究があるようだ。

文脈から未知の単語を推測するには98%の単語がわかっている必要があるという説もあるようだ。

実際の所、どんなものだろうと思い、ちょっと考えてみた。

私の個人的な感覚では、一ページに未知の単語が5個以内だと
わからない単語があっても気にならなかった。
10以上未知の単語があると、そのページを読むのはかなりしんどい。
6〜9くらいだと、しんどいけど単語の意味を調べなくてもストーリーは追える感じ。
ここで言う1ページは大人向けのペーパーバックの話だ。

で、ペーパーバックの1ページは何語くらいの単語で書かれているか実際に数えてみた。
適当なページを選んで数えてみると、次のような感じ。

・ダビンチコード 370
・ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(第五巻)US.版 320

ということで、300〜400語の間くらい。
98%知っている単語という事は、2%知らない単語があってもいいということだ。
ちょっと計算してみよう。

・300語の2%が6単語
・400語の2%が8単語

ということで、未知単語が5個以内なら問題はなく、6〜9個なら一応読める、
という私の感覚と大体近い数字が出てきた気がする。

結論としては、洋書売り場に行って、上から下までちゃんと詰まっているページを読んでみる。
それで、わからない単語が9個以内なら、その本は語彙という点では読めるはずだ。

洋版のリスト

さて、上で紹介した洋版のリスト、実際にはどの程度のレベルなのだろうか?

TOEIC730点・600点・470点レベルの本がどの程度なのか実際にネットでチェックして
いただけるサイトがあるのでご紹介しよう。

実は著作権の切れた書籍をネット上で見ることが出来るサイトがあるす。
もちろん、英語のサイトなのですが、そのサイトの中でリストにも載っている
作品をチェックしていただける。

まずは、730点レベルの「赤毛のアン」。
テキスト・朗読

次にTOEIC600点レベルの作品として紹介されている「不思議の国のアリス」も見られる。
テキスト・朗読

実際見てみて、あるいは聴いてみていかがか。
いま、チラッと見てみたが、「赤毛のアン」はやっぱり難しい。
「不思議の国のアリス」は思ったより読みやすい感じがした。
皆さんはどんな印象だっただろうか?

さらに、このほかにもTOEIC470点レベルの”The Story of Doctor Dolittle”なども
見られると思うので、興味がある方はチェックしてみよう。

ということで、洋版のリストの730点・600点・470点がそれぞれどの程度の難しさを知っていただければ幸だ。

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